This Category : こころの叫び

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2010.03.14 *Sun

伝えてゆくこと、伝わってゆくこと

ふたたび、「からくりからくさ」(梨木香歩著、新潮文庫)を読みました。

この本は、心を持つ人形を中心に、若い女性4人が、古い日本家屋で共同生活をする、というストーリーです。
主人公である蓉子を中心として、この女性たちを繋ぐのは、「手仕事」。
例えば、草木で布を染めたり、機を織ったり、庭の草花を食卓に出したり。
陳腐な言葉かもしれませんが、一日一日を「丁寧に生きている」という印象を受けます。

彼女たちの手仕事の多くは、祖先から受け継がれてきたものです。
紬の織り方。人形への着物の着せ方。家の手入れの仕方。ふきのとう味噌の作り方。
これらは、小さい頃の、日々の営みの中から、自然に身についていったのだと思います。

まず、著者のこれらの知識の深さに脱帽、ということは先日の感想で書いたとおりですが(とくに植物に関する知識の深さ)、こういう親から子へ、孫へと伝わっていく知識・技術・習慣って、おそらくどこの家でもあるのでしょう。
著者の家は、こういったものが、比較的色濃く伝わっていた家庭だったのだと思われます。

そこで、ふと思う。
私が、祖先から受け継いでいるものって、何だろう。

父方の祖父母は物心つく前に他界したので、母方の祖父母に限って言うと、
祖父は、彫刻が得意でした。家の中にも、手作りの額縁や、ちゃぶ台なんかがたくさんありました。
でも、私は、とくにそんな技術は持っていません。
祖母は、編み物が得意。家の中には、手編みのクッションカバーやマフラーがたくさんありました。
私は、かぎ針編みだけは、少し受け継いだのかなあ、と思っています。
母は、洋裁が得意で、子どもの頃は随分たくさん妹とお揃いの服を作ってくれました。
しかし、その技は、私にも、妹にも引き継がれていません。

母から引き継いだのは、読書の習慣ぐらいかな。
これは、とてもありがたいと思っています。
他にも、目に見えない、自分では気づかないところで、様々な習慣を受け継いでいるのかもしれません。

こういうものって、今思えば、ものすごい財産ですよね。
でも、大人になってから引き継ぐのはとても難しくて、やはり幼い頃から、生活の中で自然と受け継がれていくものこそ、しっかりと人生の一部になってゆくのだと思います。
なんだか、すごく勿体無いことをした気がします。

それから、自分の代で初めて取り入れていくものもありますよね。
私は、堂々と「これだ!」と言えるものをまだ持っていない気がしますが、しいて言えば、「動物を育てる」という習慣ぐらいでしょうか。
(世間のペット流行の影響はあるでしょうが、それを除いても、動物好き度はすごいと思う。)

将来子どもができたら、子ども自身が興味のあるものを、自然と生活の中から取り入れられるよう、自分の引き出しをたくさん持っていたいなあ、と思うのですが、
無精者で面倒くさがりやの私にとっては、なかなか難しいことだなあ、と、少し落ち込んだりするのでした。
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CATEGORY : こころの叫び

2009.12.22 *Tue

生命と、うんこ

「こころの叫び」コーナーを作ったものの、「叫び」というくらいアクが強い内容を書く気が起こらず、ずうっと放ったらかしにしていました。
「叫び」ではなく、「つぶやき」程度のものを書いていこうと思っています。

さて、今日のお題。

生物の基本単位は細胞だ、という言葉がありますが、
生命活動の基本単位は、食と排泄、だと思います。

そんなの当たり前じゃ~ん、という声が聞こえてきそうですが、それを心から実感したことって、ありますか?
私は、あります。


我が家のベランダには、スズメがよく巣作りにやってきます。
この前の春には、無事、何羽かのヒナが巣立っていきました。

そして、今年の8月のこと。
またスズメが頻繁にベランダに来るな~、と思っていたら、案の定、ピーピーとヒナの鳴き声が聞こえるようになりました。
しかし、ある夜、あまりにも声が近くで聞こえるなあ、と思ってベランダを見ると、なんと、裸んぼで目も開いていない小さなヒナが1羽、巣の外に落ちてしまっているではありませんか。
これは大変と、何とか巣に戻したのですが、翌日、やはり巣の外に出てしまっているのです。

どうやら、親が育児放棄をして、自分で巣から出してしまっているようなのです。
困りました。我が家のベランダで、小さな命が力尽きてしまうのを見るのは心が痛みます。
そこで、難しいのを承知で、保護することにしました。

動物病院のM先生から電話で育て方を聞き、(本当に良い先生だ!)「メジロのすり餌」なるものを水に溶かして、1時間ごとに与えます。
これは本当に大変です。当時、週3日の出勤訓練をしていたのですが、ヒナの世話のために1日休んでしまいました。

エサを与え始めてほどなく、ヒナの行動に、規則正しいサイクルがあることに気づきました。
ピーピー鳴いて、エサを食べた後、おそらく眠っているのでしょう、しばらくじっとしています。
数十分後、もぞもぞと体を動かし始めます。なんだか苦しそうです。
そして、悶絶するかのように体をくねらせた後、ぷりっと、大きなうんこを出します。
そして、出し終わった後に、ピーピー鳴いてエサをねだるのです。
これが、夜明けから日暮れまで、1時間ぐらいのサイクルで繰り返されます。

私は、このヒナの行動から、目を離すことができませんでした。
なぜって、あまりにも必死に、うんこを出す姿に、エールを送らずにいられなかったのです。
どんな鳥のヒナも、親がエサを運んでくると、必死でピーピー鳴いてアピールする姿は、よく見かけるし、知っていましたが、うんこをするときも、こんなに必死になるなんて知りませんでした。

ただ純粋に、生きるために、一生懸命に、うんこをする。
この、シンプルで力強い生命の営みから目を離すことができず、一日中、ずーっとヒナを見つめ続けました。
うんこが出そうで悶絶している時には、「がんばれ、がんばれ!」と声をかけ、
うんこが出たら、「よし、よく頑張った!ご飯あげるね」と、エサの準備をする。
余計なものは一切ない、リアルで純粋な、ひとつの生命と向き合った時間でした。

残念ながら、このヒナは、3日目に息をひきとりました。
M先生から、「スズメのヒナは、本当に、育てるのが難しいですよ」と言われていたので、なるべく責任を感じないようにしましたが、大きな喪失感がありました。
でも、本当に、密度の濃い3日間でした。

さらに残念なことに、このヒナが息をひきとった朝、ベランダを見ると、同じく羽根の生えていないヒナが1羽、すでに息絶えていました。
この子も育児放棄されたのでしょう。
2羽のヒナは、団地の庭の木のそばに埋めました。

結果は残念でしたが、このヒナから、ものすごく大きなことを学んだ気がします。
生命活動の基本単位としての排泄の重要性を実感しました。
そして、小さな命が、どんなに絶望的な状況になってもなお、必死で生きようとする姿を、間近で見ることができました。
2羽のヒナが、死してもなお生態系に組み込まれ、大きな生命の営みの一部となることを祈ります。

最後に、近所のスズメ各位へ。
我が家のベランダで育児放棄することを禁じます。
産んだら、ちゃんと最後まで育ててください。
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プロフィール

ぱんぽん

Author:ぱんぽん
2008年から約3年間の病気休職を経て、2011年6月に職場復帰しました。感涙。
「ぱんぽん」は、飼っているコザクラインコの名前です。








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